akiko_uk2007-05-18

☆右の写真は、王宮の丘の博物館前。花壇と壮麗な建物と青空がきれいでした。

今日も快晴!

まず朝食前に温泉。今日はプールの横にある浴槽(水温38度)にて朝からまったり。お客さんのほとんどが50歳代からそれ以上の常連さん、という感じでした。黙々とプールで泳いだり、お湯につかったり、働いているおばさんとおしゃべりしたり。毎日来てるのかしら。

最初はホテルの前から歩いて王宮の丘方面へ向かい、途中「ゼンメルワイス医学歴史博物館」を見学。
ゼンメルワイスさんはブダペスト生まれ、17世紀半ばの産婦人科医でした。出産後の産褥熱による死亡率が高かった当時、ゼンメルワイスさんはその原因を研究した結果、治療にあたる医者の手から病原菌が感染する、医者は治療や解剖の後には手を洗うことが大事だ、という発表をしたものの、医療界で受け入れられず、失意のうちに亡くなったという人物です。今なら常識の施術前後の手洗い、当時は病原体が伝染して病気になるという考え方がなかったそうで、気の毒な方ですが、今はきちんと彼の業績が認められて、こんな博物館もあるのです。彼の遺骨が博物館(彼の生家の建物)の中庭に面した壁に埋め込まれており、横には子供を抱いた母親の像がひっそり立っていました。

中の展示はゼンメルワイスさん関係のものは多少あるものの、博物館の名前のとおり、医学の歴史を辿るというもので、古今東西の医学関係の資料や器具を展示してありました。日本関係も少し。妊婦さんの浮世絵なんかもありました。展示の説明は英語で小さく書かれているだけなので若干見づらいですが、ゼンメルワイスさんの書斎を再現した部屋、当時の薬局を再現した部屋もあり、なかなか中身のつまった博物館という感じでした。

博物館の後、ふたたび歩いて王宮の丘へ。ケーブルカーで一気に頂上にあがり、美しい町の眺めを堪能。
ケーブルカーの中から見た「くさり橋」

かなり日差しが強くて、半袖でちょうど良いくらい暑かったです。ケーブルカーを降りて右手にある階段を下りた所にカフェがあったので、そこで遅い昼食。眼下にドナウ川を眺めながらのビールは美味かったっす。
王宮の丘から見たくさり橋方面。
敷地内をブラブラ歩いた後、私は一足先にホテルへ戻り、朝予約したタイ式マッサージのアポイントへ!ゲッレールト温泉内の2階にあるんですよ。温泉と違ってちゃんと別料金ですが。小部屋にお布団が敷いてあり、パジャマみたいなものに着替え、タイ人のお姉さんがみっちり1時間全身をマッサージしてくれました。私よりずっと小柄なお姉さん、でもパワフル。途中うっとりして寝ちゃいましたが、最後のストレッチは「いたたたた〜」と叫んでしまいましたです。帰り際に、急に思い出したタイ語の「ありがとう」を言ってみたら、お姉さんたちはキャッキャと笑ってくれました。はい。

さて、マッサージの後は地下鉄で英雄広場方面へ移動、有名レストラン「グンデル」の真横にあるレストランで現地在住の友人と夕食です。ここはグンデルと同じ経営のカジュアル版だそうで、なぜかこの晩は日本人率が高い状態でした。我々の他に、駐在員と思われる家族連れが3組くらい、別々に来てました。
さて、前菜にグーラーシュ、メインはロールキャベツをいただきました。ロールキャベツは下に甘酸っぱい味をつけたキャベツの千切りがびっしり敷いてあります。ハンガリーのお料理は、けっこう野菜をふんだんに使っているんですよね。あと、赤い香辛料パプリカを何にでも入れることで有名だそうですが、そのパプリカは100種類もあるそうで、食べてみるとやさしい味わいなことも多く、赤い=辛いという思い込みを心地よく裏切ってくれます。写真でわかりますかね、ロールキャベツの下敷きになったキャベツ、回鍋肉かエビチリみたいな色をしていますが、唐辛子の辛さはまったくないんですよ。
ボリュームたっぷりのロールキャベツ。

なお友達の前菜はさくらんぼのスープ。私も一口もらいました。「さくらんぼ味の飲むヨーグルト」って感じ?これがデザートではなく前菜というところが意外ですよね!

食後は地下鉄でオクトゴンまで行き、そこからアンドラーシュ通りをお散歩。次の駅付近で友人とお別れして、バスに乗ってホテルへ帰着。夜のホテルもイイ感じです。

部屋に戻ると、川の向こう岸沿いにあるクラブと思われる場所からダンスミュージックが聴こえてきました。風向きのせいなのか、かなりはっきりとね。旧社会主義国っぽいなぁと思われるものと、思い切り資本主義なものが混在しています。