akiko_uk2007-02-03

朝11時50分ヒースロー発の飛行機でバルセロナへ直行。所要時間は1時間45分。BAとイベリア航空の共同運航便で、今回はイベリア航空の機体でした。イベリア航空初体験。しかし機内の飲み物サービスは有料のようで、そうしたサービスには目もくれず読書(ダン・ブラウンの『天使と悪魔』を読み始めました)。
到着後のパスポートコントロール。係官の女性に、スペイン語(たぶん)で「ホニャホニャホララ」と言われました。「観光か、それともビジネスか」と聞かれたのかなと思ったものの、「Can you speak English?」と聞き返したところ「No!」と一蹴。面食らいました。ま、すんなりハンコが押されて通過できましたけれど、機嫌悪かったんですかね。
バルセロナ空港も初体験でしたが、きれいで広い!というか横に長いのに驚き! しかも到着ゲートから荷物の引き取り場所まで、長ーい建物の端から端まで歩かされました。振り返れば到着した場所がもう見えないくらい。おかげでどんなお店があるか丹念にチェックできましたけれどね。けっこう充実してましたよ。
外に出たら、暖かいー。やっぱりこうでないとね。
空港から電車(駅までがまた延々徒歩)で市内へ。ホテルで他のメンバーと合流。ただ、到着しているはずのひとり、ブダペストの同僚が、ブダペスト→ミラノ便が遅れたため乗り換えに間に合わず、夕方到着になるとのこと。かわいそうに・・・。
今回のメンバーは、ケルン・ベルリン・ウィーン・ブダペスト・ロンドンから参集。バルセロナで研修中の同僚(以下、バルセロナさん)と合わせて6名の団体行動となりました。そうそう、旅行の目的は「みんなで集まってバルセロナさんを囲んで飲もう」−ただそれだけです。美味しいものを食べ、飲んで、久しぶりに気兼ねなくおしゃべりしようというのが最大の楽しみで、蓋を開けてみればほとんど誰もガイドブックも持たずに集合してました。
もちろん観光と町歩きもしましたよ!
まずはホテルから15分歩いて、あのサグラダ・ファミリアへ。あぁ、13年越しの念願がついに。あのいかにもガウディな建物背面から、道路を隔ててある公園が写真撮影ベスポジということで、まずそこでひとしきり撮影。その後、外観を見ながらぐるっと半周して正面から中へ。塔に登るエレベーターには行列していたので、先に内部を見学。てっきり教会として使っている部分があって、かつ増築が続いているのだとばかり思っていたのですが、内部一面まさに工事現場なんですね!すべてが大きくて背が高い!柵の中の石材の上に、猫が一匹座っていました。
地下にあるガウディ博物館で最も面白かったのは、「ガウディと自然」というコーナー。あれは特別展だったのでしょうか。 「ガウディと自然」
ガウディが本当に様々な自然界の形状をモチーフとして取り入れていることが、その実物と作品とを比較した展示からよくわかりました。葉、葉脈、巻貝、木の切り口、細胞、花、巨木の根元(下の写真がそれです)・・・。極端にデフォルメしているわけでもなくて、モデルそのものが簡潔で美しい形なんですね。この展示を見た後で再び上の教会に上がって見学すると、けっこう楽しみが膨らむ感じです。それから正面玄関側のカクカクした彫刻よりも、植物の彫刻に覆われているために建物が溶けかかっているかのようにも見える裏側のほうが好きです。てっきりそっちが正面だと思っていましたが。
少し傾いた巨木の根元をモチーフにした柱
完成は2040年、生きていれば見てみたいですね〜。そうそう、バルセロナさんは建築学科出身だそうで、ちょっと詳しい説明が聞けたのもラッキーでした。
教会の向かい側にあるFCバルセロナのショップをさらっと見学した直後、ブダペストさんがここで合流。
地下鉄で移動して、バルセロナさんが研修中のCasa Asiaカサ・アシアへ。
Casa Asia
土曜なのでオフィスは閉まっていますが、一般向けのスペースはまだ開いていました。なんてステキな建物!古いガラスのドア、きれいな模様の壁や天井や床。そういえば玄関フロアには噴水までありました。ここに、多目的ホール、映画上映施設、語学教室、図書館、会議室、カフェが入っていて、アジア・大洋州諸国の文化を紹介する様々なイベントが行われているようです。ちょうど行った時には三味線公演の準備中だったようで、ホールからそこはかとなくなつかしい音が聴こえてきました。
その後は町を歩いて、カサ・ミラカサ・バトリョを外から眺め、タクシーで海岸まで移動して、夕食。バルセロナさんのカサ・アシアの同僚が推薦してくれたというスペイン料理のお店。でも行ったらまだ閉まってる!・・・開店は夜8時だそうで。スペイン人の夕食開始は遅いと聞いていましたが、ホントですね。開店までしばし、砂浜を歩いて散歩。冬の海の真前にいるのに全然寒くないなんて・・・!この日は風もなかったからなんでしょう。
無事に開店したお店に入ると、我々以外には日本人女性2人連れが2組。だけ。ははは。バルセロナさんはここでも活躍!隣で注文ができず困っている女性の通訳をしてあげてました。かっこい〜。おいしい役だなぁ。
我々の注文は、イベリコハム、特製サラダ、サーディンなど、そしてパエリヤをオーダー。スペインのスパークリングワインも。全部美味しかったです〜。ほんとに〜。パエリヤは使っているお米で全然違うんだなと実感。パエリヤに使うのは、日本のお米よりも粒が大きい種類なんだそうです。その土地の料理に適したお米だから美味しいのか、手に入るお米に最適な料理法が発達したから美味しいのか。そんな意味のない鶏と卵の理論までが頭をよぎるほどに美味しいのでした。デザートにはいわずと知れたクレーマ・カタラナ。外見はクレーム・ブリュレと同じですが、中はプリンよりもゆるくて上品な茶碗蒸しのような食感。
パエリア〜♪
そうそう、食事中、もう一組の日本人がやってきて「間違えてワインがボトルで来てしまったものの飲みきれないので、よかったら飲んで下さい」とプレゼントしてくれました。ラッキー。ちなみにバルセロナさんはそれを言いにきてくれた女性のことを「かわいいっすよね!」と喜んでいました。
なにしろ素晴らしい夕食でした。私はこの日朝食以降本当に何も食べていなかったので、感激もひとしお。
その後、旧市街の方を散策。土曜の夜だけに人出は多かったみたいです。といっても平日昼間のピカデリーサーカスほども混んでいませんでしたが、そのくらいでちょうど良いでしょう。途中、バルセロナ五輪の時からずっと燃やされているという聖火を見たり、ピカソの絵が壁面を飾る建築家協会の建物を見たり。
ピカソのヘタウマ壁画
ホテルに戻ってからバーで更に一杯やりながらおしゃべり。日本の本社の噂話や過去の出来事などに花が咲いたわけですが、こういう内容の他愛ないおしゃべりって普段はなかなかできないので、ほんと楽しかったです。深夜1時過ぎに解散。1日目、無事終了。