コンドルズ公演 in London

akiko_uk2007-01-14

金土日と続いた「コンドルズ JUPITER: Conquest of the Galaxy」(基金主催派遣)の最終公演を見てきました。

話題のパフォーマンスらしい、人気あるらしい、ということは、日本にいた頃から知っていたものの、実際に見るのは今回が初めてでした。

そして今日観て、どうして日本で受けているのか、なんとなくわかったような気がします。なんというか、彼らのヘタウマさが病み付きになる感じ?あと、学ラン姿から誘引されるノスタルジー。それに短いコントをつなぎ合わせる構成にはお笑いのテレビ番組や舞台で慣れているから、あまり違和感ないんでしょうね。そしてコンドルズの場合、コントのつなぎがダンスですか。ダンスも色々な動きも、素人っぽさを残したまま舞台慣れしている、そんな感じでした。
もし解釈が間違っていたらごめんなさい。でも個人的にはそんな風に受け止めました。

いや、ほんとに面白かったですよ!

冒頭のCMパロディー(数々の映像作品がまたよく出来ているんですよね)の1本目が「こんな上司に困っていたら・・・スタッフサービス」だったのにぐっときました。あの「もしもし?」「はい、スタッフサービスです」CMシリーズ大好きでしたもの。おまけにコンドルズ版の「困った上司」というのが、ベジャールの「ボレロ」を踊りながらお酒を飲み、部下たちに群舞をさせる人、という設定。乗っけから良いひねりが利いてます。
今回の欧州公演向けに、内容を少し変えたり、セリフを英語にしたり(そしてそれを覚えたり)、けっこう大変なダンサーもいたのではないかと思いますが、なかなかわかりやすい英語でしたし、笑いのツボは日本人ではない人たちにも十分通じていたようです。知り合いの奥さんが最後かなり身を乗り出して拍手していましたし、会場を出た後で近くを歩いていたイギリス人が「すっごい面白かった!」と言い合っているのを聞きましたよ。

どういうわけだが事前にもらっていたプロモDVDがかなり面白くなかったそうで、「これで人が呼べるのか」と関係者はかなり気を揉んだようですが、直前に「Time Out」誌(こちらの「ぴあ」)に写真入りで紹介されたり、金曜にはBBCワールドラジオでも紹介されたそうで、あともちろん日本語の情報紙にも掲載していただいたこともあり、土日は満席でした。
来週のパリ、そのあとのローマも、成功してほしいですね。

なお、公演のタイトルは特に内容を表すものではなかったと思いましたがどうでしょうか。宇宙ネタはひとつありましたけれど。