部長、お世話になりました

akiko_uk2006-10-06

10月に入った途端に気温も20度を割るようになり、秋らしい涼しい気候になってきました。爽やかで良いのですが、ここ数日は曇り&雨が続いていて、はやくもどんよりした英国的な冬を連想させられます。

そういえば、東京にいる頃にとてもお世話になった部長が9月末で退職されました。定年前のearly retirement。部長に関する最初の記憶は、入社1年目の頃に浦和でテニスをした時のこと。その後、バンコクの所長をされていた頃に出張してお目にかかり、途中間が空きますが2001年からこちらに来る2004年までは直属の部長として、色々お世話になりました。けっこう主催イベントの多いアジアセンターにいたので、出張でご一緒することも何度かありました。いちばん記憶に残っているのは、タイの会議に出張した時のこと。スラタニという地方都市で泊り込みの会議で、参加者と一緒に夜の露店街に繰り出した晩があったのですが、ドリアンを売っている屋台でとってもうれしそうに試食されていたお姿を今でも覚えています。会議そのものより、そういう時のほうがなぜか記憶に残ったりするんですよね。ロンドンに来てからも、東京から引き続き日本研究の担当となったので、部長も一度出張でいらして下さいましたし、気持ちはずっと部長の部下、という部分がありました。
お辞めになることを聞いたのは、今年7月、コルマールでの会議の時。会議が終わった翌日、部長の運転するバンでドライブをして、最後に駅で降ろしてもらってお別れをする時、図らずも涙が出そうになっていました。アジアセンターにいた4年間は、自分にとってとても充実した輝かしい思い出の時間で、その時間と部長の存在はシンクロしていましたから、ひとつの「時代」が終わるのだという思いが胸を突いたのです。もっともコルマールでは部長の奥様もご一緒だったので、ここで私が泣いてはヘンに誤解されちゃうかも!?なんて思ってこらえましたけれど。
明るくて、面倒見が良くて、さみしがり屋だからみんなとわいわい騒ぐのが大好きで、ちょっと仕事が強引な時もあるけれど、おおらかに部下に仕事を任せてくれる上司でした。こういうタイプの上司はだんだん少なくなってきたよなぁとしみじみ思います。当時は、部長のせいで仕事が大変になった〜、と思うこともありましたが、今振り返ると、部長の下で働けて良かったんだなぁと思います。東京の同僚に聞いたところでは、社内の送別会に70人も集まり、最後は涙々の挨拶と胴上げがあったとか。なんだかんだ言ってみんなに愛されてたんですねぇ。
今まで本当にお疲れさまでした。次の職場も基金とまるっきり関係ないわけでもないようなので、今後ともよろしくお願いします。

☆今日の写真は、コルマールで運転する部長。仕事も終わって気分爽快(!?)ニコニコされてます。小さくてよく見えないかもしれませんけどね。