ハンプトン・コート宮殿

akiko_uk2006-09-27

この日は一日お休みをもらって、友人とハンプトン・コートに行ってきました。私も初めて行く場所です。(☆写真は宮殿正面入り口。)
行ってみて、ちゃんと見学すると案外時間がかかるんだなとわかりました。私たちは、イヤホンガイドもつけず、建物内と庭をかなり駆け足で見て回りましたが、2時間以上かかりましたから。途中、「ヘンリー8世の棟」を当時の衣装をつけたガイドと一緒に回るという30分のツアーに参加しました。これ、けっこう面白かったですよ。私たちのガイドさんはヘンリー8世のお妃の侍女(途中ハプニングがあって乳母と交代するようになっている)という設定で、かなり本格的な演技が入ってました。
夕方遅めの時間にロンドンに戻り、軽く買い物をしてから、自宅近くの映画館で『The Queen』を鑑賞。バッキンガム宮殿も見学したばかりだし、私たちにとってはタイムリーなこの映画、日本で公開されますかね?ダイアナ元妃が亡くなった後の王室と、就任したばかりのブレア首相を中心とするドラマ。女王様もブレア首相もブレア夫人もかなり実物に似てるんですよ。特にブレア首相、話し方、間の取り方が本物そっくり。
ダイアナは、亡くなった時はすでにチャールズ皇太子とは離婚していて、だから王室側からすれば、現役の王室のメンバーが亡くなった場合とは違うというスタンスだったのですが、当時の世論はそういう王室に対してかつてないほど反発が高まり、なぜバッキンガム宮殿に半旗をあげないのか、なぜ女王がコメントを発表しないのかといった意見から、はては英国民の5人に1人は王室は不要と思っているという世論調査の結果が出たりして、最後には王室がすべて折れるかたちで対応し、ダイアナの葬儀で映画は終わります。まぁ、史実をもとにしたひとつのフィクションなんだろうと思いますが、今見ると、当時の英国は一種の集団ヒステリー状態だったのではないかと思えます。そして英国王室にとっては、あれがひとつの大きな転換期だったのだろうと。あの頃にイギリスにいて当時の雰囲気を直接体験している人が見たらもっと堪能できたんだろうなぁと思います。でも、チャールズ皇太子がダイアナを深く思いやる人として描かれ、ブレア首相は王室存続の旗手のように描かれているのが、「ほんとなの〜?」でした。