Open House London

akiko_uk2006-09-16

ロンドンには様々に興味深い建築物があります。時代もの、古今の有名な建築家が設計したもの、コンセプトがユニークなもの。普段は見学することができないそうした建物を一斉に公開するOpen House Londonがちょうど今週末開催。全部で600もの建築物が公開になるそうで、本当は1年かけても見れるかどうかという数ですが、今日は私もひとつだけ見てきました。
目指すはシティのロイズ・ビル。
ロイズは証券取引所で、現在の場所ははるか昔の1688年から営業が続いているそうです。現在の、パイプとコンクリートが特徴の未来都市的な建物は1986年に完成。リチャード・ロジャース卿の設計だそうです。
まず行ってみたら、入るのに行列ができていてちょっとびっくり。まぁ有名な場所ですからね。でも15分くらい並んですぐ入れました。
公開されているのは、The Roomと呼ばれる取引が行われるフロアと、11階のゴージャスな食堂といくつかの絵画。The Roomは、本当に手を伸ばせばすぐそこにパソコンが並ぶ仕事場なんですよね。書類も机の上にそのまま広げてあったりして、ちょっと、それで良いの!?もちろんロープが張ってあり係員もいて、簡単には近寄れませんが。あと、ちゃんと「ロイズおみやげショップ」っていうのもあって、覗いてみました。メインエントランスの横にあって、建物の写真入り絵はがきやマグカップ、ビスケットなんかがありました。
11階にはこの巨大なビルの模型があるのですが、それを見ているうちに、何かひとつの生き物みたいに思えてきました。パイプがたくさん、ピカピカのスチール。「過去のある時点での『未来都市的なイメージ』を体現している」という意味で、このビルはすでに歴史的な価値があるのかなぁ、と勝手に思ったりしました。

ビルの内部。吹き抜けの空間に黄色い車輪が映えるエスカレーター。