旅・アイルランド③

akiko_uk2006-04-15

アイルランド3日目。
朝9時15分の飛行機でイニシュモアを出発。
8時30分に迎えのバスが来るはずなので8時に朝食。
昨晩テレビクルーが「精算しているところを撮影したい」と言っていたので彼らも起きてきて撮影の準備。
アラン滞在が楽しかったのはクルー&イギリス人新聞記者のおかげでもあるので、昨晩は持参したワインを振舞おうと思っていたのだけれど、レストランから戻ってきたらイギリス人は部屋に引き上げた後で他のみんなも疲れていたため切り出せなかった。なので、ワイン1本まるごと彼らにプレゼントすることにした。
支払いも終え(1泊1名40ユーロ)、荷物も出して、さぁ後はバスに乗るばかり・・・。ところがバスが来ない。8時45分になっても来ない。モーラさんがバスの運転手や航空会社のオフィスに電話をかけてくれたら、来るはずのバスの運転手が来れなくなってしまったので航空会社の別のバスが今こちらに向かっているという。航空会社がそう言うのだったら大丈夫なのだろう。
電話をかけたり、バスが来ないか玄関先から伸び上がってみたり。こうしたハプニングも番組にとってはおいしいチャンス。カメラがモーラさんを追いかけていた。
途中、イギリス人が起きてきて「あれ、まだバスが来ないの?」か何か言った瞬間は、ちょうどモーラさんが我々に向かって何か話しているところを撮影中で、音響さんが「しーっ!」と静かにするように指示。するとイギリス人が一瞬いなくなったと思ったら「Do not disturb」のサインを首にかけて再登場。みんな大笑い。朝のまだ頭の回転が始まっていないような時なのに、よくそんなギャグが思いつくものだ。
ようやくバスが来て、モーラさんとクルーとイギリス人にお別れを言って、Man of Aran Cottageを後にする。バスはそのあといくつかの場所でお客をひろった。島で唯一の老人ホームでも、スタッフなのだろうか、ひとり若い女性が乗ってきた。老人ホームは15年前はなかったなぁ。それまでは本土にしかなかったのが島にできたことで、おじいさんおばあさんを訪ねて行く家族にとってはたいそう楽になったそうだ。
飛行場に着くと、どうやら行きと同様飛行機が2機飛ぶらしい。我々は1機目に搭乗。行きと同じく、操縦席の後ろ。それより後ろの席では窓が狭くて眺めが良くない。いい席をもらったと思っていたら、今回は別のお客がひとり操縦士の隣に座った。上手がいた!
約10分のフライト時間。高度は8,000フィート。
ゴールウェイに戻り、鉄道駅に荷物を預けて、18時過ぎのダブリン行き電車に乗るまで観光。
町を歩き回り、アイルランド特産品を見たり。
ケーキ屋Goyasでお茶。焼きたてケーキが山のようにあって雰囲気が良いお店。
大聖堂、教会、土曜市。
大聖堂の横を小川が流れていて、大聖堂側は人が通れる歩道、片側は壁。その壁の下で、白鳥が巣に座っていた。
アイルランドの地図に、各地の家族の苗字が印刷してあるTea Towelを購入。イギリス人新聞記者が同じものを見せてくれて、面白そうだったから。
King's Headというパブで1杯飲んでから、町で有名らしいフィッシュ&チップス屋で食事。
King's Headという名の由来は、昔のイギリスの王様が処刑された時の首切り役を務めた人が、その報酬にその建物をもらったことからきていると、パブの由来が壁に書いてあった。
翌日か翌々日にニューグレンジに行きたかったので、バスツアーの予約もした。
HMVに行ってアイルランド映画のDVDを見た。ここにも『Man of Aran』はない。でも店員さんがとても親切で、いい映画を次から次へと紹介してくれた。私たちも多少は事前に見たり名前だけチェックしたりしていたけれど、こうやってアイルランド人から直接聞くほうが何倍も参考になる。全然知らなかったがショーン・コネリ−のデビュー映画はアイルランドを舞台にしたディズニーの実写映画なのだそうで、その『Darby O'Gill and the Little People』のDVDを購入。
最後にアイリッシュ・ウィスキーJamesonの小瓶とおつまみを買って電車に乗る。
意外と混んでいる。通路はさんで隣に日本人カップルが座っていた。
9時過ぎにダブリン到着。
駅前から市電LUASに乗って3駅、Smithfieldsで降りて少し歩くとこれから3泊するホテル。
予約したときはHotel Chief O'Neillという名前だったのに、それらしきものが見当たらない。道を聞くつもりで入ったビルが、実は目指すホテルだった。最近名前がPark Innに変わったそうだ。それにしてもちょっとホテルだとはわかりづらい入り口なんだけど。
チェックイン後、歩いて川を渡って、ダブリンで最古のパブThe Brazn Headに行く。カウンターで飲んで、中庭に出たところでアイルランド人のおじさんに話しかけられる。ロンドンでパブに行っても見ず知らずの人に話しかけられることはそうそうないと思うが、アイルランド人ってやっぱり気さくなのかしら。
ここはいくつかの部屋と中庭で飲めるようになっていて、ひとつの部屋ではカントリーミュージックっぽい生演奏をやっていた。客層はなぜか中年以上だったが、ものすごーく盛り上がっていた。
夜は風が強くて寒かった。

☆写真はゴールウェイ。川の一部が建物の下を流れている。昔は中で水車が回っていたのかな。