ヘンな天気

今日の天気。
早朝に少し雨が降り、その後は曇りでした。肌寒いけれど凍えるほどではない。
12時過ぎ、気がつくと窓の外はあられ。しかも激しく降っていました。
それが5分ほどで止むと、今度は急速に快晴に。
本当に変わりやすい天気でした。
イギリスっぽいと言えましょうか。
みぞれがsleezeというのは知っていましたが、あられはhailstoneということを初めて知りました。

今、BBCで「Question Time」という公開討論番組をやっています。
一般から募った会場の聴衆から様々な質問を受け、答えるという形式の番組で、答えるのはいつもだいたい5〜6人。必ず労働党(政府側)と野党の国会議員が1名ずつ、他にその時々でジャーナリスト、社会的な発言をするタレント、NGO活動家などによって構成されるようです。
けっこうつっこんだ質問がばしばし出てくるし、それを時にはかわしつつしっかり主張をする政治家の発言の仕方に感心したり、会場の人たちもまったく物怖じせずに質問や発言をする様子が面白くて、たまに見る番組です。また会場の人は、誰の発言であれ、それが賛同できるものであれば拍手を惜しみません。
今日は労働党、保守党、自民党からひとりずつ。全国学生連合会長である女性が目覚しく饒舌で、政治家も顔負けの説得力には目を見張るほどなのですが(絶対次の選挙で出馬の声がかかると思います)、彼女も左寄りの発言で完全に会場を味方につけています。そうなると労働党の議員は劣勢です。
今日の質問の内容は、IDカードの是非、イラクでの英軍による捕虜虐待、禁煙法、大学の授業料など。たいていは一言物申したくて手をあげている人々を残したまま、テーマは次々と移っていきます。
ゴードン・ブラウン財務相が時期首相確実視されていることを受けて「次の首相はリーダーシップ・コンテストを受けずに(=楽勝な選挙で)選ばれるというのは本当ですか」という質問も出ました。それに対して保守党の議員は「今すでにゴードン・ブラウンが事実上首相のように振舞っている。選挙というより即位式にならないようにしてほしい」と。こうして文章にするとうまく伝えられなくて申し訳ないのですが、なんというか、人前で話すことに慣れたイギリス人は本当にウィットを含ませた話し方が上手です。これはどちらかというとストレートに話すアメリカ人には馴染まないかもしれませんが、イギリス式の持って回った言い方は、実はけっこう日本語にも通じると思います。