「araki アラーキー self.life.death」展

akiko_uk2006-01-23

仕事の関係で「尺八」の種類について調べていたら、こんなサイトに出会いました。http://www.mejiro-japan.com/system/index.php
そもそも尺八って、1尺8寸という長さからその名前がついたんだそうですね。
それって常識?私は知らなかったので、感心しちゃいました。

バービカンセンターで去年10月から開催されていた「araki アラーキー self.life.death」展を見てきました。もっと早くに見に行くつもりだったのですが、終了日(22日)の前日に駆け込む格好になってしまいました。ちなみに基金も助成しているので、オープニングには所長と芸術担当の竹川さんも招待されていましたが、あれからもう3ヶ月以上経つんですね。
荒木経惟氏は実に300冊もの本を出版されているそうですが、一度も手に取ったことはありませんでした。(すみません。)なので、今回の特別展は色々な作品を見るよい機会でした。
展示スペース2階分をフルに使って、かなり規模の大きい企画だったと思います。写真だけではなく、荒木氏のインタビューや撮影風景などをまとめたドキュメンタリー、スライドと音楽のコラボ作品も上映されていました。土曜の夜でしたが、けっこう人入ってましたね。
展示は「Tokyo」「Flowers」「Face」といったまとまりに分かれていましたが、いちばんぐっときたのは「Yoko」。結婚写真に始まり、新婚旅行中の陽子さん(柳川の船の上でお昼寝をする陽子さんの写真は有名ですよね)、どこかの宴会での陽子さん。陽子さんはご結婚後どんどんきれいになって、女性としてのやわらかい雰囲気が増してゆかれたように見えました。そして入院された後のひっそりとした自宅、病室でつないだ手、お棺の中の陽子さん、火葬場、自宅に置かれた位牌と供花、主を亡くし布団がきれいに畳まれた陽子さんのベッドの上で丸くなる猫のチロ。ひとつひとつは動きが少ない静かなモチーフなのに、心を強く揺さぶるものが伝わってきました。