ハリケーン・カトリーナ

アメリカの南部が未曾有の事態に陥っている。
7年近くも前、一度出張でニューオリーンズに行かせてもらったが、あの町がこんな風になってしまうなんて、と茫然としてしまう。
浸水した町、水に浮かぶ死体、避難所につめこまれた人の数と彼らの怒りや憔悴の表情、人が去った後の避難所に堆く積まれたがらくた、警備をする軍隊・・・こんな映像だけを見ていると、到底アメリカでの出来事とは思えない。
昨日の地下鉄紙「METRO」には、『どの国がどんな支援を約束したか』という一覧表が出ていた。カナダやメキシコといった周辺国や、中東のいくつかの国に混じって、日本=108,000ポンド(約2,160万円)の記載が。この新聞の情報は間違っていることが多いので(ウラを取らずにどっかから寄せ集めた情報を元に書いているに違いないといつも疑っている)あまりあてにできないが、それでもクウェート=2億7千万ポンド(約540億円)などに比べると少ない。でも別にそれでもいいのだろう。競って多額を出す必要はないし、色々検討したうえでの支援額なのだろうし、お金の支援とは違うことも検討されているのかもしれない。
しかし、ちょっと目を疑ったのが
『中国=270万ポンド(約5億4千万円)』。
ホントかよ!?
日本の20倍!
っていう比較の数字よりも、遠いアメリカの災害に手を出す前に、自国の開発途上地域に使うべきなのでは?
もっと解決すべき困難な状況は目の前にあるのでは?
ダムのせいで下流にある他国の河川の生態系まで崩れたりしてますよ?
国際援助が口約束に終わることも多々あるとはいえ・・・そして『METRO』の信用ならない情報とはいえ・・・なんだか驚いた記事でした。
ホントじゃないといいな・・・
そして日本が対中ODAを止めるのはやっぱり正しいと思わざるを得ないな・・・