IKEAは楽しい

IKEA

クロイドンの『IKEA』に買い物に行った。
IKEA』=イケア、こちらでは「アイケア」と発音する、スウェーデンが本家のお店だ。家1軒の内装を整えるのに文字通りすべてが揃う店。広い場所が必要なのだからと思うが、お店のロケーションはロンドンでも中心からはだいぶ離れた所になる。そして車で行くことが前提になっているので、車のない私はどうやってたどり着くか悩むことになる。
クロイドンIKEAは、ウィンブルドン駅からトラムに乗り換えて15分ほどの駅のまん前にある。路線図にまで駅名の下に少し小さい文字でIKEAと書いてあるのには笑えた。しかしこのトラム乗車が意外にドキドキもの。周りの人々のほとんどは、なんというか、下町の人という感じで、普段の通勤や買い物ですれ違う人たちとは雰囲気も服装もどこか違う。
広大な店内の、2階はショールーム兼売り場、1階は細かいものの売り場&大きいものを引き取る場所&会計。去年行ったロンドン北部の別の店もほぼ同じ造りだった。私には大型家具やシステムキッチンは不要だけれど、細々としたもの、例えば収納箱、ハンガー、電池、カーペット、ベッドリネン、食器、花瓶、食器棚に敷く滑り止め、などなどなどが、どこより安く売っているので魅力的だ。しかも、安かろう悪かろう、ではなく、作りも悪くはなく、シンプルでセンスが良く(少し無印良品に通じるものがある)、種類も豊富だったりする。
店に行く前に「今日探すもの」を相当絞り込んでいかないと、広い店内をくまなく歩きまわってしまうことになる。それはそれで楽しいんだけれど。店内で8時間過ごした人もいるとか。食堂まであるから、やろうと思えば開店から閉店までいることだって可能だ。
イギリスでも「アイケアは現代の宗教である」という記事が新聞にのるくらい、はまる人は本当にはまる。とにかく物価が高いイギリスにあって日本の100円ショップに近い感覚で、センスの良い商品で家のトーンを統一できるとあっては、それも当然かもしれない。
今日は、戸棚の中を整理する物入れなどが主たる目的だった。でもその戸棚の大きさに合うものが廃盤になったのか見つからず、意外にもサイズがぴったり合ったワインラックで代用することにした。
でも売り場を回っているとついつい、
「あ、そういえばこういうの欲しかったんだー」
というものが徐々に買い物カゴの中に増えていってしまう。
今日のヒットは、木綿のマット(台所に敷くのにちょうどよい)1.49ポンド(約300円)と、ろうと大小セット99ペンス(約200円)。ろうと、欲しかったのだが、どこに行けば売っているのか全然わからなかったのに、IKEAでは箱一杯あった。単3アルカリ電池10個入り1.49ポンドもお得だった。普通の店の3分の1くらいだと思う。因みにこちらの規格表示は、単3がAA、単4はAAAになるので、最初は戸惑った。

今日の結論。IKEAはやっぱり楽しい。
☆写真は戦利品(の一部)。