ミイラの中身

Hotel Montague

☆今日は天気が良かったので、オフィスの近所のホテルが飾っている花々が青空に映えてきれいだった。

大英博物館で開催中の『Mummy: The Inside Story』という特別展を見た。
去年からずっと続いていたのが、いよいよ来週末で終了と知り、夜7時頃から見に行った。
木〜土は夜8時半まで開いているのでありがたい。
この展示の目玉は、その昔イギリス人がエジプトから持ち帰り、今は大英博物館に保管されているミイラの中身を、あの包帯を取らずにCTスキャンで読み取り、高度なCGで再現した映像。文字通りミイラのInside Storyである。それを3Dで見るのだ。3Dメガネをかけて。意外にもなかなか面白かった。
それにしても、このミイラの人物は神官だったそうだが、何千年か後にこんな方法で自分の身体を見られ、あれこれ解説されていることを、どう思うだろうか。
それから、植民地時代の頃はミイラの包帯をじょきじょき切って剥ぎ取って、どんな立派な装飾品が出てくるかを鑑賞する遊びがイギリス人上流階級にはあったらしい。その再現映像は、着飾ってシャンパンを飲んでいる紳士淑女が、ミイラを載せた台を取り囲み、何か出てきたら拍手したりしていた。ミイラが死体だという事実からどうやって目を逸らしたのだろうか。古代エジプト人は自分たちと同等の人間だとは思ってなかったんだろうな。動物扱いというか。祟られても文句は言えまい!