バービカンでコンサート

Big Ben

夜、バービカン・センターにてロンドン・シンフォニー・オーケストラ(LSO)のコンサートを鑑賞。みずほ銀行のご招待でコンサート&ディナーというイベントに、三井物産の林氏に誘っていただいたもの。
今日の演目の目玉は、なんといってもピアニスト・上原彩子さんの演奏。曲目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。クラシックは、音を耳で覚えていても曲名がちっとも覚えられない私であるが、この曲もとても聞き覚えがあったのでとても楽しめた(クラシックファンの方、笑わないでください!)。
上原さん、まだ25歳。しかも、後のディナーでお目にかかった彼女は、想像以上に小柄で、雰囲気のほんわかした女性なのだが、舞台上の彼女はもっと大きく見え、繰り出す音は力強くはっきりしていて男性的だった。そのギャップに、誰もが驚いていた。翌日はLSOとの共演を収録するとのこと。いずれアルバムとして売り出されるのだろう。今日は会場も満席で、しかも特に日本人が多いわけでもない。演奏後しばらくは熱狂的な拍手が続いた。ロンドンの観客にちゃんと認められている証拠だと思う。またイギリスに来ていただきたいものだ。
コンサートの後にセンターの2階でディナー。在ロンドンの主だった日系企業の社長さんや大使はじめ大使館の方々が勢ぞろいしていて、若輩者の私がこんなところにいていいのだろうか・・・と気後れしないでもなかったが、林さんも「こういう場でどんどん知り合いを作っておくといいですよ」とたくさんの方に引き合わせて下さったし、ロンドンに来て7ヶ月の間に、実は色々違う場所でお目にかかったことのある方も多く、とても楽しい時間だった。ちなみに、メインのマトンのステーキが非常に美味で感激!ここのレストランの姉妹店であるカフェがスローン・スクエアにあり、そこで出している日替わりスープがまた美味しく、一度はバービカンの方にも行ってみたいと思っていたところだったので、私にとっては二重三重に「おいしい」夜だった。
色々な企業がこうしたコンサートのスポンサーをしていることは、実に興味深い。どのように決定されるのか詳しくはわからないが、やはりその時々の社長の意向(趣味?)は大きく反映するようだ。そして日本人同士の親睦の場をスポンサーするという趣旨も兼ねている。お互い持ちつ持たれつで、こうしたイベントは年に何度も開かれているようだ。チケット、食事、ドリンク、おみやげその他合わせて、ざっと見積もって1回で数万ポンド(4〜5百万円?)と思われるが・・・いいなあ、大きいことがポンとできて、というのが率直な感想である。

☆今日の写真は、ありきたりですが国会議事堂の時計台、Big Benです。コンサートとディナーが終わって車で帰宅する途上、ここの横を通ったら、きっかり12時を指していた(写真は別の日に撮ったものです)。あたりは人気もなく、なんだか映画のシーンのよう。ピーターパンが時計の上を飛んでいてもおかしくないような気がした。いやー、ロンドンだなあ。