テディベア事件

akiko_uk2007-12-04

☆今日の写真はクリスマスウィンドー第14弾、Duke of York Squareにあるチョコレートショップ・ノイハウス。ツリー型のチョコレートが販売中。

日本でも報道されているようですが、スーダンのテディベア事件。
首都ハルツームの小学校に勤務していた英国人女性(45歳)が、授業中にテディベアの名前を生徒たちに決めさせたところ、「ムハンマド」(イスラム教の預言者の名前)を選んだということが、同僚によって当局に告発され、宗教冒涜の罪を犯したとして逮捕・投獄されるという事件がありました。英国の上院議員イスラム教徒の2人がスーダンを訪問して大統領と面談した結果、恩赦が認められ、4日、無事に帰国した、というのがあらましです。

イスラム教は偶像崇拝を禁止しているので、たとえ人形であっても預言者の名前をつけるなんてけしからん、ということのようです。ただ、本当に本当の真相はよくわかりませんが、生徒の一人ムハンマド君が自分の名前をつけただけ、という説が主流であるようです。
それなのに、この大騒ぎ。しかも、この英国人教師に対する処罰を求めるデモ行進まであったりして。
ここまで盛り上げるための本当の目的、なにかもっと裏があるのでは?と勘繰りたくもなります。

ニュースを検索していると、BBCのサイトにこんなページがありました。
「What can't be named Muhammad?」(ムハンマドの名前をつけてはいけないものは? 11月29日付)
BBC NEWS | UK | Magazine | What can't be named Muhammad?
何人かの専門家の意見を紹介するもので、タイトルの質問に対する答えとしては
・意見は分かれる
ムハンマドは人間の男の子だけの名前であるという意見の人もいるが、もっと緩やかな考え方の人もいる
ということでした。

人間の男の子は良くてペットや人形はダメっていうのは、厳密にはヒト以外の生き物やモノには人格がないから名前は必要ない、という考え方なんだそうです、私の理解が正しければ。

そういえば、日本のテレビ番組を海外に提供するプログラムを担当していた頃、ムスリムの国では人形劇は放送できない、という指摘を受けたことがあります。特にブタさんの人形なんてとんでもないと(やべ!オヤジギャグってしまいました!)。