akiko_uk2007-04-28

25日〜29日の5日間、バービカンセンターで上演された蜷川カンパニー『コリオレイナス』(シェークスピア原作)を見てきました。
チケットを1週間前に取ったのですが、すでに良い席は売れていて、どの席を選ぶか悩みました。千秋楽前日のこの日、週末ということもあってかほぼ満席だったのではないでしょうか。
(☆写真はカーテンコールの時。露出が合っていなくて役者さんたちが白く飛んじゃってしまいましたが。カーテンコールは3回ありました。)
シンプルでインパクトのある舞台装置、オリエンタリズム漂う衣装、効果音がぴったり合った殺陣(あれはどうやって合わせているのでしょう??)、イギリスのお客さんにも好評だったと思います。何重にもなったふすま式の背景が素早く変わるのも素晴らしい。
しかし階段を上ったり上がったり、役者さんは大変ですね!特に群集の方々。
台詞が多いので、日本語の劇だから日本人にとってはまだ良かったのですが、イギリス人にとっては舞台横にある字幕を読みながら舞台を見るのはちょっと大変だったでしょう。しかも字幕は原作のままの昔の英語だし。私もチラチラ字幕読みましたよ。人の名前を確認したり、「この日本語訳の元はどういう言葉なんだろう」と思って確認したり。でもそれが限度。日本人で良かった・・・。
白石加代子さんの、ほとんど怪演と言えそうな迫力あるお姿、イギリス人にも魅力は十分伝わっていたと思います。オーフィディアス役の勝村政信さん、テレビのコメディドラマなんかのイメージが私の中で強かったからでしょうか。ものすごく舞台栄えする役者さんなんだということがわかりました。声も唐沢さんより出ていたし。
コリオレイナス役の唐沢俊明さん、台詞が多くてしゃべる量が半端じゃないせいでしょうか、若干声がかすれ気味でしたが、やっぱりステキでした!最後のカーテンコールの後に一礼をして舞台袖に帰ってゆく後姿までがりりしくて、ス・テ・キでした☆
そういえば日本から観に来てるお客さんもけっこう多い、しかも若い女性が、という話しは関係者からも聞いていましたが、実際そうみたいですね〜。見た目が明らかに「イギリス在住者じゃないなー」と思わせる、可憐でおしゃれな女性がたくさんいましたので。唐沢さんのおっかけ、でしょうか。

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コメントでお叱りを受けましたので、カーテンコールの時にフラッシュなしで撮影した写真を取り下げ、代わりに公演チケットの写真を載せます。なにぶん舞台が遠いし、照明の関係で役者さんたちのいる部分が白く飛んじゃっているので、肖像権も問題ないだろうと安易な気持ちで載せましたが、ブログとはいえ公共のネットワーク上で見せるのは不適切な行為であったことを反省しております。

ちなみに私が鑑賞したのは千秋楽ではなく、その前の日の公演です。