akiko_uk2007-03-25

金曜午後から土曜夕方にかけて、イングランド東部にあるノリッジに出張してきました。目的は、英国日本研究協会の年次学会の視察。基金助成金を出しているので。今回は所長と英国人同僚の3人で行きました。所長は夕食後ロンドンに帰られましたが、私と同僚は泊まり。
今回は参加者が50人程度とこじんまりした会になりましたが、いつのまにか知った顔も増えていて馴染みやすく、色々な研究者の発表を聞くのも面白かったです。とても新鮮だったり、つっこみが足りないんじゃないの〜と思ったり。
今回はイースト・アングリア大学(UEA)のキャンパス内で開催でした。毎回、違う大学を場所に開催しています。またノリッジには仕事柄近しいセインズベリー日本藝術研究所があり、そこにもちらっと訪問することができました。
UEAは1960年に開校した、英国では新しい部類の大学です。元はゴルフ場だったそうで、キャンパス内に池あり、芝生のなだらかな起伏あり、自然が美しい場所でした。そういえば野ウサギがたくさんいましたよ。
またセインズベリービジュアルアーツセンターという、モダンなでっかい建物があります。あのスーパーのセインズベリーの経営者、富豪(といっても差し支えないでしょう)のセインズベリー卿夫妻が収集した世界中の美術作品コレクションを寄贈する場所として建設されたようです。それがまたものすごーい数なんですが、それを生きていらっしゃるうちに、すべて、全部、寄贈だそうです。なんか桁違いにスゴイですね。ジャコメッティの立像がさりげなく置いてあったりするんですよ。あとアールヌーボーのコレクションも充実。日本関係では土偶や埴輪が多いみたいです。そうそう、建物は1970年代に、かのノーマン・フォスターが初めて建てた公共建築物なんだそうです。1990年代に改築されたせいか、古さはまったく感じさせないキレイな建物でした。☆写真はその建物の中です。
行き帰りは汽車。片道2時間かかります。行きも帰りも、同僚とずーっとおしゃべりしました。彼女は私より7歳年下なのですが、とても落ち着いていて大人びていて(外見も。私より年上に見えるんじゃないかと、密かに思っています)、かつ日本にいたこともある人なので、仕事上でも頼りになりますし、普段は仕事以外の話をする時間がないけれど、こういう時におしゃべりできるのは楽しいものです。