Easy Girl Generation

akiko_uk2006-08-10

☆今日の写真は、うちの近所のSt. Luke's教会。7月半ばの午後7時撮影なんですが、まだ真昼間みたいですよね。この頃暑かったんだ・・・真っ青な空には雲ひとつなく、教会とのコントラストが見事だと思いました。

さて、8月3日の地下鉄フリーペーパー「Metro」にこんな記事が。

題は『Work? Girls just want and easy life
仕事なんて・・・ラクな人生を送りたい女の子たち』

人生に何を求めるかを最近の若い女性に聞いてみると、大抵は「サッカー選手と結婚してラクして生きたい」と答える。フェミニストなら目を背けたくなる状況だ。
「Easy Girl Generation(お気楽世代)」は、苦労して働くよりも簡単な方法で金持ちになることができると考えているということが、雑誌『New Woman』が行った調査からわかった。
彼女たちのお手本はサッカー選手ウェイン・ルーニーの婚約者やテレビ番組Big Brotherの優勝者。ヴィクトリア・ベッカムは最もうらやましい存在だ。
調査の対象となった女性は3000人。このうち「40歳になっても働いていたい」と回答したのはわずか13%に過ぎず、「過酷な労働はルックスにひびく」としてまったく働く気がない女性が3分の1にものぼる。また、約半数は「自分のやり方で成功をつかむ」より「金持ち男をゲットしたい」とか。
こうした風潮を、女性の地位の後退につながるとして危惧する専門家もあるが、『New Woman』誌の編集長は「若い世代は、カッチリスーツを着て男性のように振舞わなくても、自ら持つフェミニンさをうまく利用して成功する道があることを知っている」と言う。
しかしRights of Women(NGO団体)の代表は「新しいフェミニズムの波とサッカー選手の妻を混同するのは侮辱」であるとし、多くの女性はケリー・ホームズ(オリンピックのメダリスト)のような人物に刺激を受けるとコメントしている。

以上、ざっくり意訳してみました。

たしかに英国では、「サッカー選手の妻」って庶民の憧れステータスらしいんですよね。その名もズバリ「Footballers' Wives」というドラマがあったくらいですし。もちろん、ただの選手じゃなくて高額の契約金を取れる一流選手ってことでしょうけれど。ルーニーの婚約者がW杯応援に行くのに何百万円相当の洋服を持って行ったとか、スキーに行ったヴィクトリア・ベッカムはウェアも板もシャネルだったとか、W杯中は妻や彼女たちがこぞって繰り出す姿のどでかい写真があったり、そんなどーでもいい記事が毎日のようにスポーツ紙の記事になりますからね。選手たち、彼女やら奥さんやらに搾取されてて可哀相とすら思ってしまいます。

サッカー選手の妻がそこまでチヤホヤされてはいないものの、ラクな人生手に入れたい、フェミニンさを全面に出していきましょ、っていうのは、日本でも似たような風潮ですよね?異なる文化圏で同時期に発生するのはどうしてでしょうね?なんか学問的な解説もできそう。
そっか、日本ではサッカー選手よりもまだ野球選手ですかね。

でも、ラクしてお金を手に入れてチヤホヤされてっていう上辺だけの華やかさで、人生の成功が決まるわけない。玉の輿に乗ることそのものが人生の目標にはなり得ない(だってもし玉の輿に乗れたら、その先の目標がなくなっちゃう)。かといって、肩パット入りのスーツを着こんで男性中心社会で頑張っていらした女性の先輩方を見ると、彼女たちの頑張りがあるからこそ今の私たちがこんなに働きやすい環境になってきた、ありがたいとは思うものの、そこまで気負うつもりもないし、女性らしさを自然に維持したほうがいいじゃない、と思う。ラクして・・・が新フェミニズムで、肩パット・・・が元祖フェミニズムだとしたら、私の世代はその中間に挟まっているみたいですね。以前どっかでそういう記事を読んだ記憶があります。