旅・アイルランド①

akiko_uk2006-04-13

アイルランドに前日到着。
朝5時半起床。
6時半にホテルを出てHeuston駅7時5分発Galway行き急行に乗る。
9時50分Galway到着。
10時30分Kinlay House前から専用バスに乗って30分、アラン諸島行きの飛行場へ。
飛行機は9人乗り!飛行時間8分!面白かった。
飛行場からは航空会社専用の観光バスでB&Bへ。
Man of Aran Cottage。
ここは1930年代にアメリカ人映画監督が島民の生活のドキュメンタリー映画『Man of Aran』を撮影するために建てた民家。ドキュメンタリーを撮影するために家を建てるって、その時点でドキュメンタリーじゃないのでは、と思うが、実際には映画にほとんど出てこないらしい。そしてこの作品、市場では全然見つからない。
到着したのに誰もいなくてどうしようと思ったら、程なく経営者のおかみさんが買い物から戻ってきた。そしていきなりテレビクルーがいる。「フランスのテレビ番組制作のため撮影しています。写してもいいですか?(私たちが訳もわからず了承すると)ではカメラを意識せずにいてください。」
私たちを、母屋を通って離れの部屋に案内してくれるおかみさん(Mauraさん)をカメラも追う!
モウラさんに紅茶をごちそうになった後、早速観光開始。
ホテルから歩いていけるDan Aengusダン・エンガスへ。
そこはビジターセンターを通って行くようになっている。
ビジターセンターに近い道沿いに、おみやげもの屋さん数件とカフェがひとつだけあったので、そこで昼食。こんな場所、15年前はあったかなぁ?
ビジターセンターも近代的な建物に変わっていた。
でも、ダン・エンガスは、そしてそこから海へと真っ逆さまに落ちる柵のない崖や、一帯の荒々しい景色は、前と同じ、変わっていなかった。ちょうど夕方で観光客がひいた後だったので、ふたりでその場所を独占。海や、近くの崖にあたって砕ける波を長いこと見ていた。なんて力強い動きなんだろう。じっと見ていると引き込まれそうな気がする。海を動かしている力はどこから来るんだろう、あの波に呑まれたらひとたまりもないなぁ、などと思う。崖の高さから判断して、崖にぶつかってできる波の壁の高さは最低でも10メートル。轟きが身体の中で共鳴する。
ホテルの夕食は7時半から。これも撮影込み。お魚とお肉、両方いただいた。モーラさんはお料理がとても上手だ。撮影クルーのフランス人3人(ディレクター、カメラマン、音響さん)と、ディレクターの友人のイギリス人とも仲良くなった。
10時過ぎに、みんなで近くのパブに行くことになった。わたしたちは彼らより少し遅れて出発したのだが、行けども行けどもパブらしきものが現れない。最果ての島の夜道はほとんど街灯もなく、たまにある民家の明かりと月明かりを頼りに歩くしかないのだが、ちょっと不安になる。
「15分歩けば着くよ」というカメラマンの言葉を信じていたので、30分近く歩いても到着しない私たちは道を間違えたと思ってだいぶ戻り、でもやはりこの道しかないという結論に達してまた歩きなおしたら、最初に間違ったと思って引き返した地点からそう遠くないところが目指すパブだった!人生そんなもの。
彼らはまだそこで飲んでいた。イギリス人がビールをおごってくれた。彼はデイリー・テレグラフ政治記者だそうだが、みんなを笑わすのが天職のような面白い人だ。
撮影している番組はARTEというテレビ局で制作している、ヨーロッパの現代人物伝シリーズ、とでもいうのか、面白い人を取材する26分の番組なのだそうで、モウラさんの回は今年9月以降の放映予定だそう。
12時頃、みんなで歩いてホテルへ戻る。
長い一日だった。
☆写真はDan Aengusの上からの眺め。