マンチェスターに行ってきました

Reebok Stadium

この週末、マンチェスター近郊在住の友人家族を訪問。
朝、ユーストン駅から電車に乗って2時間半。途中ストーク・オン・トレント駅を通過して初めて、ウェッジウッドなどの焼き物で有名な駅と同名のこの町が、ロンドンから見てどこにあるのかを理解できた。そこらへんから乗車してくる人がとても多くて驚いた。みんなマンチェスターへ買い物に出かけるのかな。

マンチェスター・ピカデリー駅のひとつ手前のストックポート駅に迎えに来てもらう。大学時代の親友が旦那さんの転勤に伴ってかの地に行ってからもう6年以上。赴任前に生まれた長女を筆頭に子供も3人になり、上2人は地元の私立の学校に通っている。幼い子3人を育てるのは本当に大変だと思うが、幸せそうな家族だ。
最近引っ越したばかりという広々としたお宅に行き、お茶をしてから、ベッカム様が在籍したかの有名なサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッド(英国では略してManU(マンユー)と呼ぶ)のホーム・スタジアムを見学に行く。巨大なスタジアムは圧巻。今日はアウェーの試合日ということでスタジアムもグッズの売店も閑散としていた。買い物客も我々と、なぜか中国人の団体だけ・・・。でも試合のある日は周辺の道路は大混雑で大変だそうだ。
夜は自宅でごはん。大人はそのまま飲み続け、途中で旦那さんも眠ってしまった後は友人とふたりで深夜2時半まで語り続けた。
翌日は昼食後出かけて、今度はマンチェスターから車で30分位の場所にある、ボルトン・ワンダラーズFCのホーム・スタジアム見学へ。ボルトンといえば、今年中田英寿選手が移籍したチームである。ショップを覗くと、予想に反してナカタ関係のグッズはほとんどなく、あるのは赤い丸(日の丸)をバックに変てこりんな中華料理屋の看板みたいな文字で「NAKATA」と書かれたTシャツのみ。裾のほうに小さく、背番号の「16」が書いてある。ナカタ効果(日本人観光客の増加)を期待して急遽作った商品なのであろうが、あれでは日本人は買わないような気がするのだが・・・。ところでManUのスタジアムと違い、ここは大型ショッピング施設と隣接しているだけでなく、スタジアムの一部がホテルにもなっていて、レストランや宿泊の部屋から試合が観戦できるようになっている。ホテルに入って、レストランからの眺めも確認してみた(☆写真)。けっこうちゃんとした視界が確保されている。ホテルのフロントで、試しに部屋の空き状況を尋ねてみたところ「今お取りできるのは、いちばん早くて来年2月の対フラム戦くらいですね」とのこと。金額は予約センターに聞いてもらわないとわからない、と言われたが、やはりけっこう高いんだろうなぁ。
その後はマンチェスター市内に入り、市内を車で簡単に案内してもらってから、少し早めの夕食を中華料理屋でいただく。マンチェスターでいちばん美味しいお店ということだったが、本当に非常に美味しいお料理だった。
駅に送ってもらい、友人と子供たちともお別れのハグをして、電車に乗る。ユーストン駅到着は予定より5分早かった。予定より遅くなって当たり前のこの国(実際、行きの電車は10分遅れた)では奇跡に近い出来事である。「おぉ、なんてラッキーな!」と感動したのもつかのま、地下鉄で帰ろうと思ったら「ヴィクトリア線はセブン・シスターズでの信号故障のため大幅に遅れております。なお、本日、サークル線は○○〜××区間が運休、ディストリクト線も全区間運休しております。」というアナウンスが。まさにヴィクトリア線とディストリクトかサークル線を乗り継ぐルートで帰宅しようと思っていたのだ。やっぱりここは英国、乗り物に関してはそんなに幸運が続くわけがなかった・・・。あきらめてタクシーにて帰宅。
今回の訪問では、子供たちと遊ぶ時間がたくさんあった。子供って面白い。面白いけど大変だ。大変だけども感動的な存在だ。そして大学の頃はどちらかというと甘えん坊タイプだった友人が、とてもしっかりしたお母さんとして自分の場所を確固としている今の姿は、とても感慨深い。また、友人もその旦那さんも親としての威厳を備えていて、子供たちに対するしつけの姿勢がちゃんとしていて感心した。単に叱りつけるのではなく、なぜやってはいけないかをきちんきちんと説明する。何度でも丁寧に。それはたいへんな根気がいる作業だ。