ブリュッセル出張から戻りました

akiko_uk2005-11-15

ブリュッセルは寒かった。月曜朝5時過ぎ、ロンドンの家を出た時も相当寒かったが、いよいよ本格的な冬が来たか、と思う。
しかし傍聴した会議はかなり興味深かった。出席者の顔ぶれや発表内容やコメントも新鮮だったし、会議の運営についても勉強になり、考えさせられた(基金が関わっているので、東京から出張してきていた同僚の加藤さんに、会議開催に至るまでの裏話?まで色々聞かせてもらうことができた)。
ケルン日本文化会館にお勤めの佐藤さんに初めて直接お会いできたのも良かった。今までメールでしかやりとりしたことがなかったのだが、やはり直に顔を合わせお話しをすること以上に良いコミュニケーションの手段はない。
日本側から出席した研究者の方々、特にNIRAの福島さんや慶応大学の津谷先生、国問研の宮川所長といった方々の英語の堪能さはまさに驚異的だった。日本にもこんな方々がいらしたのか、と。また、アジアセンター時代にお世話になった東京大学の村田先生に再びお会いできたのもうれしいことだった。統計学、安全保障、経済学などのマクロの話に終始しがちな顔ぶれの中にあって、歴史をご専門とし、こんにちの中国といつも接していらっしゃる村田先生のコメントは、会議の中でもピリリと効いて光っていた。専門が異なる方々に共通の課題について話し合ってもらい、そこから何か有機的な反応が生まれたと感じる瞬間は、この仕事をしていて良かったと思う時のひとつである。
なお会議の場所はEU代表部のすぐ近く。そのビルを見てちょっと感動。イギリスにいると実体としてのEUを感じることがまずないので、物理的に建物があり、そこにEUの巨大なマークがあるのを見て、初めて「おぉ!EUって本当にあるんだなぁ」と思えた。

☆写真はその会議の風景。