ダイアナ妃のインタビュー

窓からの眺め

☆写真は自宅の窓からの眺め。窓一杯に広がっていた木の緑も今は色が変わり、葉が落ちてだんだん木の向こうの景色が見通せるようになってきました。

今晩、何気なくテレビをつけたら、BBCで故ダイアナ妃のインタビュー番組を再放送していた。今からちょうど10年前、1995年のもので、話から察するとチャールズ皇太子と別居してから3年になる頃だったようだ。
考えてみると、ダイアナ妃が話しているところをまじまじと見たのは初めてだ。へぇ、こういう声なんだ、こういう話し方だったんだ、といちいち感心。少しくぐもった声で話すところはわりと平均的なイギリス人という感じだ。
そして極めてわかりやすい簡素な言葉で自分の思いを表現している。「ヒューイットさんとは友人以上の関係になりましたか」と不倫について質問されると(公共放送でこういう質問を堂々とするところがイギリスだなぁと思う)、素直に「はい。だからこそ、(ダイアナ妃との関係を書いた暴露)本を出した彼には裏切られて傷つけられました。彼をとても信頼していましたから。」と答えていた。こういう正直なところ、わかりやすく話すところも、国民から絶大に愛させる理由だったのかなと想像した。
他方、「将来はどんな仕事をしたいですか」との質問に対し「イギリスを代表する大使になりたいと思います。私は人付き合いの仕方を熟知していますし、人に愛情を分け与えることができるからです。」という風に答えていた。すごい自信。それともやっぱりちょっと世間知らず?不思議な人だ。
そして何よりも息子たちのことを深く愛し大切にしている様子がよくわかる。「皇太子との離婚を望みますか?」という質問に対しては「いいえ。息子たちのことを考えると、離婚はしないほうがいいからです。」と答えていて意外だった。そうだったのか。
あの独特の上目遣いもしていたが、時折見せるちゃんと顔を上げて話している時のほうがもっと素敵なのになと思った。
パリで亡くなったのは1997年だった。今も生きていらしたら、どんな風に歳を重ねた素敵な女性になっていらしただろうか。何よりイギリス社会の色々なことが今とは違っていたはず。