テムズ川のぼり

akiko_uk2005-08-20

ウェストミンスター・ピアから船に乗って、テムズ川上流にあたるリッチモンドRichmondまで行ってきた。ロンドンの町を川から見るのは、視点が変わってとても面白い。出発後、チェルシー・ピアあたりまでは船会社のおじさんがいろいろ解説をしてくれたが、これがまた笑わしてくれた。「この船は定員100名です。今日は約50人のお客さんが乗ってますから、救命胴衣はお一人につき2つまで使えます。」などというベタなジョークもお手の物。
今回初めて、MI5とMI6の建物も確認できた。今辞書で調べたら、MI5がMilitary Intelligence Section 5=英国情報局保安部、MI6はMilitary Intelligence Section 6=英国情報局秘密情報部なんですね。ひとつひとつの部が独立した建物を持っているなんてすごい。さすが大英帝国、諜報活動の規模が違う。なおMI5は昔の建物を改修して使っている(わりと大きい)が、MI6は真新しいガラス張りの建物(相当大きい)を新築。「この違い、両者の格差を表してるんでしょうかね」というのはガイドおじさんのコメントだった。
リッチモンドで遅いランチを食べた後は、テムズ川沿いを散歩した。イギリスの川の多くは、大雨で氾濫することがほとんどないからなのだろうか、日本のように護岸工事をしていない。だから川の水面と遊歩道は同じレベルにある。自然との距離が近く感じられてすがすがしく、ゆったりとした気持ちになれる。お天気もなかなか良かったし、とてものんびりできた。
ちなみに今日は、以前知り合いになった英国外務省の人が案内してくれた。たくさんおしゃべりをして、それもとても楽しかった。こちらに来てからできた友人は、なぜか圧倒的に日本人女性が多い。だからイギリス人の友達ができるとやはり嬉しいのだ。

☆写真は、リッチモンドの高台にあるホテルのレストランからの眺め。2ヶ月ほど前に撮影したものだ。ちょうど写真の奥に見える水がテムズ川で、今日はこの川沿いを散歩したことになる。