フランスを旅行してきました 2

Pommard

フランス滞在2日目、15日。昼頃チェックアウトしてホテルからディジョンまで向かう日本人女性二人組のタクシーに同乗させてもらい、Sanigny-des-Beauneサヴィニー・デ・ボーヌへ出て、村のレストランで昼食。この女性二人組、お化粧はバッチリ、ひとりはいまどきめずらしい巻き髪、ひとりはそもそも女性じゃないかもしれない。何というのでしょう、ミスターレディ?それにワインに詳しいし大酒呑み(という話だった)。只者ではないと見た。
レストランからてくてく散歩しながら、ホテルで紹介してもらった村はずれのワイナリーへ向かう。が、今日は日曜なので見学はできないとのこと。残念。でも、お天気が良く、昨日の肌寒さはどこへやら、汗ばむほどの陽気だった。静かで、緑がきれいな景色が広がる中、のんびり歩いた。途中の小川には鴨の夫婦がいた。なんてのどかなんだろう。
村の中心に戻り、コーヒーを飲んでから、ボーヌ郊外のChateau de Pommardシャトー・ドゥ・ポマールhttp://www.chateau-de-pommard.tm.fr/htgb/0001.htmへ。ここは日曜でも見学可能なワイナリーだ。
行ってみると、他にも見学者がちらほらいて、私達は5人の外国人と一緒に、畑と、地下のワイン樽を寝かせてある場所とカーヴを案内された。地下はひんやりする。その下を川が流れるようになっていて、年中一定の冷気を保てるのだとか。埃か、はたまたカビが分厚く積もったビンが壁一面に広がっているのは圧巻(☆写真)。もちろん中身はちゃんとしたワインなのだが。
そしてこれから出荷するという7万本ものワインがびっちり積み上げられた一角も見る。なんとこのうち2万本が日本へ輸出されるという。すごいもんだ。
最後にワインを3種類とコニャックのような食後酒を試飲。ここのワインはタンニンが強くて渋味があるような気がした。個人的には、この後行ったボルドーのワインのほうが好きだ。
試飲グラスを手にした自分達の写真を残そうと「シャッター押してくれますか?」と、見学ツアー案内役の陽気なお兄ちゃんに頼んだら、「あなたと写真を撮っていいですか?」と見事に聞き間違えられ、ニッコニコの笑顔でポーズを取ってくれた。他のお客さんに「ボク、日本で俳優デビューできるかも!」とか言っちゃって。とほほ。まぁそれも笑える思い出だ。
別の従業員の女性と少しおしゃべりしたら、「日本の女優でワインが大好きなナオミって知ってる?私の友達なの。」と言う。・・・?それって、川島なお美のこと?「有名な女優なんだって。」と彼女。川島なお美、日本では有名であるとフランスで自己申告したのだろうか。ちょっといただけないぞ。
しかしここは建物を改築したばかりでなんだかやけにきれいだし、見学コースもかなり型にはまっていて、かなり商業化されたシャトーという印象を受けた。
それからボーヌの町に出て、しばらく街中を散歩してから、日本デビューに期待をかけるお兄ちゃんとタクシー運転手お勧めのレストラン Le GourmandinLoading...で夕食。ここで何気なく頼んだ、メニュー中ひとつしかないパスタが、も〜〜〜それはそれは絶品!一口食べる度に、目を閉じて「うまい・・・」とつぶやく→また一口→目を閉じて「うまい・・・」とつぶやく∞ を繰り返してしまった。
レストランでタクシーを呼んでもらい、ホテルへ帰る。ところがホテルに到着してビックリ!タクシー代38.30ユーロ也。なんじゃそれ?昨日ボーヌ駅からホテルまで20ユーロしかかかってないのに。その場では支払ってしまったが、納得いかずホテルのオーナーに「こんなにかかるものなのか」と尋ねたら、その場でタクシー会社に電話してくれた。会社っていっても、ここはみんな個人タクシーらしいので運転手に直接かけたわけなのだが。すると「15分待ったのでそのぶん嵩んだ」との答え。なにぃ?15分待ったのはこっちのほうだ!オーナーも「彼はちゃんとした商売をする人なんだけど」ぶつぶつ言っていた。
もしかしたらレストランがタクシーが来たことをすぐに教えてくれなかったのかもしれない。でも、フランスの田舎はタクシー代が高い、ということをブルゴーニュでかなり切実に学んだ私達だった。