ドーナツ論争

Krispy Kreme

以前『ダンキン・ドーナツもミスドもないイギリスで唯一気に入っているドーナツ屋』に行ったと書いたら、香港在住のなおきんさんからコメントをいただいた。
《なおきんさんのブログ→香港イラスト写真日誌・・・そこらのブログとは一味も二味も違う。完成度が高くてめちゃめちゃ面白いです。》
『”ダンキンドーナッツ”がイギリスになくなったと聞き、ちょっと寂しくなって思わずコメントしてしまいました。(中略)かつてロンドンに住んでいた頃(1995〜1996年)、ピカデリーサーカスのタワーレコードでCDを物色後は、必ずそばのダンキンに立ち寄り、CDジャケットをながめながらコーヒーとドーナッツというひとときが至福でした。』
初めて他の方から、しかも遠く香港にお住まいの方からコメントをいただけたことにヒジョ〜に感激した。ありがとうございました。
と同時に、『むむむ、これは調査せねば!探せダンキン!』と決意した私。

ちなみに「タワーレコード」は数年前から「ヴァージンメガストア」に取って変わられている。日本では健在な「タワーレコード」も、イギリスでは振るわなかったらしく、撤退したそうだ。

まずインターネットで検索してみた。たしかにピカデリーに1軒あるらしいということがわかったのだが、それが果たして最新の情報なのかどうかがどう読んでも判断できない。

次に、ロンドンにおける外食の知識においては右に出る者はいないミチコさん(ジャーナリスト)に尋ねてみた。すると、
『たぶんあそこじゃないのかな?
ピカデリー地下鉄出口1番(だったはず。間違っていたらごめん!)をでた正面にある角の店。
ピカデリー交差点に大きなBoots があり、その横にバーガー店があり
その数軒隣りです。お向かいはホテル。』
とのこと。つまり、「ヴァージンメガストア(旧タワーレコード)」のエロス像に面した入り口を背にして立った時、左斜め前方の位置になる。一瞬細い道に入って右側の角。(なおきんさん、その位置でしたか?)

その店に行ってみた。
が、しかし。お店の名前は『Doughnuts Shop』(そのまんまやん!)
どこを探しても『ダンキン』の名前もロゴもないのです。
お店の造りはいかにもドーナツ屋さんである。路面に向かってドーナツが並んだトレイがあり、カウンターの後ろにもドーナツの棚。
ここが、以前はダンキンだったんでしょうかねぇ。

ところで、私が『ダンキン・ドーナツもミスドもないイギリスで唯一気に入っているドーナツ屋』とは「Krispy Kreme クリスピー・クリーム」であるhttp://www.krispykreme.com/
唯一知っている支店がハロッズの中に入っているが、最近、職場の近くのスーパーTesco Metroに特設売り場ができたのには驚いた。ハロッズからテスコまで。懐の広いドーナツ屋だ。なお私が「ダンキン」を求めてネット検索していたら、なんと『あなたはどっち派?ダンキンVSクリスピー』というサイトに出くわした。英国在住アメリカ人のブログらしいのだが、ここのこういうところが好き、こっちは甘すぎて好きじゃない等々という、平和ボケもここに極まれりという感じの、関心がない人にとってはど〜でもいい書き込みが延々延々と続いていた。そういえばクリスピーもアメリカの会社だったんだ。

まあこんなことを書いている私も平和ボケいいとこだ。
中国でのデモのニュースは色々見ているけれど、日本にいたらもっと肌身で感じていたかもしれない切迫感がないのは、物理的に離れているから仕方のないことなのか。
巻き込まれてしまった日本人に中国人、お店、大使館や総領事館。壊された日本車の持ち主だって中国人が多いのではないか。身体的物質的な被害もさることながら、そういう暴力のターゲットにされてしまったことへの精神的ショックが大きいのではないか。ひとりひとりは、何ひとつ悪いことをしていないのに。とても痛ましく思う。
そしてこのようなかたちでの暴力は、かえって中国の国際的なステータスを下げることなるのではないか。オリンピックのホスト国なんですよね???
外務大臣の訪中、大丈夫でしょうか。