ロイヤル・ウェディング

afternoon tea at cliveden

☆写真は2週間前に行ったClivedenのホテルのテラスでいただいたアフタヌーンティー。とにかくいいお天気でした。

日記を書くのが9日ぶりになってしまった。年度末に引き続き、年度始めも仕事に追われてしまった。報告したいことがたまってきた。またぼちぼちと書いていきたい。
今日の午後、チャールズ皇太子の結婚式のBBCテレビ中継を見た。正確には、結婚式そのものはウィンザーのギルドホールで非公開で執り行われ、その後のウィンザー城内の教会で行われたBlessingが、テレビ放映された部分である。式の1時間くらいも前から、参列する招待客が徒歩で会場入りする様子が延々と映される。Mr.ビーンで日本でも有名になった俳優さんも何度も映されていた。また、テレビに映された瞬間を見逃してしまったのだが、日本の天皇陛下も参列されていた。もちろん、王室関係者や貴賓だけがお入りになる、祭壇に近い奥まったスペースにお席があったようだ。
このように特別なイベントになると、とりわけ女性のファッションに目が行く。必ず帽子をかぶること(カミラさんもかぶっていました)、スカートはひざ丈くらい、絶対に黒は着ない(お葬式でないのだから当然なのだが)。手袋をつけている女性もけっこういた。帽子は、麦わら帽子みたいなものもあれば、カミラさんのように羽根のような飾りをつけている人も時折いて、とさかのようなヘンな飾りをつけた人が現れた時には「こういう帽子を選ぶ人は絶対に目立ちたがり屋さんですね」と解説者の辛口コメント。
参列者は約800人とか。とても大きく荘厳な雰囲気の教会である。一般の招待客が席に落ち着いた頃、ブレア首相夫妻、しばらくして王室メンバーが入場。ウィリアム王子はいつもながらに見目麗しい。解説者によれば「これだけの王室メンバーが一堂に会する機会はそう多くないはずです。彼らも親戚同士の再会を楽しんでいるようですね。」とのこと。たしかにみんなリラックス、ニコニコしている。
女王陛下とエジンバラ公が入場したら、いよいよ式が開始。
カミラさん、そのお年にしてはとってもスタイルが良く見える(ドレスのデザインのおかげ?)。
Blessingは、普通の結婚式とそれほど変わらない段取りだったように思うが、指輪の交換はなく、すでに指輪をはめている手を重ねて誓いの言葉を言うようになっていた。キスもなかった。とりたてて見たくもないが。
チャールズ皇太子も、エリザベス女王も、ずいぶんお歳を召されたなあと思う。ふたりの王子がこんなに成長されたくらい時間がたっているのだから、無理もないのかも。ダイアナ妃と結婚されたのが20年以上前、ダイアナ妃が亡くなってからももう8年だし。
イギリスでは、チャールズ皇太子の王位継承を支持しないという声が大きいように思う。あるいはマスコミがそういう声をよく取り上げるだけなのかもしれないが。カミラさんと長年の愛を実らせて結婚するのは「もういい加減、好きにすれば〜?」と片付けるとしても、彼女が女王になるということに対しては抵抗感がある。翻って、長男のウィリアム王子の人気はとても高く(お人柄に加え、故ダイアナ妃によく似ていることも一因と思う)、お父さんをすっとばして彼を次期国王に、という意見もよく耳にする。
カミラさん、結婚後はDutchess of Cornwallという爵位を持つ。チャールズ皇太子がたくさん持っている称号のひとつがコーンウォール公爵であるため。かつ、将来チャールズが国王になった時、Princess Consort(国王夫人)であってQueen(女王)は名乗らないのだということがよく指摘されるところであるが、他方「カミラさんのような立場の方が将来女王になることはできない、という法律もない」と政府の見解も出ているそうで・・・。
イギリス王室のメンバーの動向はなかなか興味深い。良く言えば、人間味がある?あるいは、王室の名誉や尊厳など意に介していないとでも言うべきか。そしてイギリス国民の王室に対する反応も本当に興味深い。