一昨日、映画『Climate』を見てきました。
トルコのNuri Bilge Ceylan監督の作品です。
ジェイラン監督は、2000年に担当した地中海映画祭で日本に招待した監督のひとりです。なつかしくて、変わらず活躍していることがうれしくて、ぜひ見なければと思っていました。
地中海映画祭に招待した作品『Clouds of May』、その次の作品と、今回の作品、すべてカンヌに出品されています。前回は賞も取っていました。
ジェイラン監督の作品には、いつも監督の両親や親戚が出演しており、役柄の名前も本名だったりするのですが、今回の主演は監督本人と奥さんです(名前は別でした)。あるひとつの夫婦関係がゆっくりと終わってゆく話。今回もトルコの自然や町並みの映像が美しく。セリフは少ないけれど、映像はそれを補って余りある感情表現に成功していると思います。
監督も奥さんも他の登場人物も、煙草を吸うシーンが多いのですが、監督の煙草を吸うしぐさ、見覚えがありました。あ、日本でもこんな感じで吸ってたなぁ、と・・・。その当時、ガールフレンドは女優なんだ、と言っていたような気がしますが、きっとその人と結婚したのでしょう。それからその時一緒に招待したもうひとりのトルコ人監督、ゼキ・デミルクブツ。彼は今どうしているのでしょうね。