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英会話講師求人ポスター:「差別助長」指摘で撤去−−甲府 /山梨
2月14日12時1分配信 毎日新聞

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000095-mailo-l19

甲府市内の英会話学校が、幼稚園に派遣する英語講師の求人ポスターで「金髪で青か緑色の目」と限定、「差別を助長する」との指摘を受け、同市飯田2の県国際交流センターの掲示板から撤去されていたことが分かった。同校の経営者の男性(38)は取材に「考慮が足りなかった」と話している。
 同校が昨年5月に掲示を希望し、センターを管理する財団法人県国際交流協会が許可。指摘を受けた同11月まで張り出され、ポスターには「Blonde hair blue or green eyes」などと採用条件が明記されていた。同協会も「今後は差別につながる表現は掲載しないようしっかりチェックしていく」と話した。
 問題を指摘したのは、外国人の人権問題に取り組む米国出身で日本国籍の北海道情報大助教授、有道出人(あるどうでびと)さん。昨年11月に甲府市内の友人から連絡を受け、「外見と英語教育者の資格は結び付ける必要はなく、明らかな差別」と同協会と甲府地方法務局に抗議文を送った。
 経営する男性によると、幼稚園の英語講師紹介の営業をしたところ、複数の幼稚園から「(日本人と)髪の毛や目の色が違う人」を求められた。男性は「日本には英語といえば西洋人という風土があり、幼稚園のニーズも理解できた」と釈明した。【吉見裕都】

・・・なんつーか、トホホな話で。
わかりますよ、英語といえば青い目のガイジンさん、というステレオタイプがいまだ存在することは。ガイジン美女といえばパツキンだろう、とかいうオジサンもきっとまだまだたくさんいるのではないかと推測します(・・・これこそ偏見?)。
でもそれを子供たちに刷り込んでどうするんでしょ?
安易に希望を出した幼稚園もどうかと思いますが、国際交流センターでもノーチェックっていうのもねぇ。
おまけに「ブロンド」&「青か緑の瞳」限定。じゃあ赤毛や栗毛は、茶色やグレーの瞳は、ダメだったのでしょうか。実際に英語圏に来てみればわかると思いますが、正真ブロンドってそんなに多くないんですよね。染めてる人も多いし。

日本人に日本語を習いたい、やっぱり発音はネイティブにかなわないから、というのとは訳が違いましょう。
以前職場にいた英国人女性が、「自分が日本に行った時も、白人を期待していた人もいたようだ」と言っていました。英国生まれの英国育ち、英語もバリバリ英国人なのに、両親がインド&スリランカの出身なので「インド系」の外見だったためです。
世界共通語といわれるだけに、英語圏は広い。色々な肌や瞳や髪の色の人が、ちょっとずつ(時にはだいぶ)アクセントも違ったりしながら英語を話している。そういう当たり前のことを知る機会は、実はなかなかないのかもしれません。

子供たちに英語を教えられる「人」ではなくて、外国をイメージさせる「モノ」とか「記号」としての存在を求めている限り、国際交流の道のりは遠い、と思った記事でした。


あと気になるのは・・・これを見て疑問を感じず応募した人もいたんでしょうか・・・。