ベルリン2日目。
今回泊まったホテルはErnst-Reuter-PlatzからSavignyplatzに向かって下る途中にあるHotel Ottoといいます。
http://www.hotelotto.com/de/unserhaus.htm
こじんまりとしていてこぎれいなホテルです。もっともウェブサイトに出てくる写真はシンプルモダンな客室ですが、私が泊まった部屋は単にシンプルな部屋で、若干「看板に偽りあり!?」でした。朝食の部屋はとてもきれいでしたけれどね。

朝食の部屋

朝食の部屋のテラス
Ernst-Reuter-Platzまで徒歩5分と交通の便も悪くないですし、周囲もたいへん静かで安全な良い環境です。
さて、上の写真でもおわかりのように朝起きたら雪が積もっていて、ロンドンとは格の違う寒さを実感。
ホテルをチェックアウト後、Ernst-Reuter-Platzに向かう途中にオーガニックカフェ「Gorilla」にて軽くブランチ。コーヒーと、リンゴクッキー、美味でした。オシャレな店内も素敵です。

Gorilla

その後、ベルリン映画祭Talent Campusのインフォーマル・ランチへ出席。

会場でベルリンさんと合流。タレント・キャンパスは世界中の若手映画関係者を対象とした映画塾、のようなもので、この日のランチはアジアからの参加者の旅費を支援しているManfred Durniok Foundationが主催しているもの。アジアの若手映画人27名とお会いしました。日本人も4〜5人参加していて、私は3人の方とお話ししました。3人はそれぞれ、ケルン、オランダ、ワルシャワ在住。やはりこの手のイベントに参加するには語学が必要ですから(タレント・キャンパスの公式言語は英語だそうです)、そうなるのかもしれませんね。皆さんとても謙虚で、そして優秀なのだろうなぁとお見受けしました。ワルシャワの映画大学に在学中の石川さんという男性は、日本で大学(理系)卒業後、ワルシャワに留学するというなかなか異色の経歴の持ち主。日本でポーランド映画特集を実現させたいそうで、頑張ってほしいですね!
さて、ベルリンさんのお車で会場を後にし、マリオットホテルで友人をピックアップした後、お菓子のお店「Konditorei Rabien」へ。ここのバームクーヘンは絶品!(日本でも入手できるそうです。)

バームクーヘンを知らないドイツ人は多いらしいですよ。日本ではコンビニに行ってもあるのにね。
おみやげにするバームクーヘンを買い込んでから、ベルリンさん御用達のカフェで午後ティー。どこかなつかしい雰囲気の店内でのんびりしてから、今度はブランデンブルグ門を東側で見てから、Hackeshe Hofeへ。実はベルリンさんのご自宅から徒歩2分の場所ということで、ベルリンさんのお宅突撃訪問も実現。ステキなベルリン生活をエンジョイするにはうってつけなご自宅でした。
Hackeshe Hofe、かわいい空間でした!素敵なお店も色々。日曜の夕方で閉まっているお店も多かったけれど、お目当ての「Ampermanchen Shop」は開いてました。アンペルマンは旧東側の歩行者信号機の「歩け」と「止まれ」の人型。帽子をかぶっていて愛嬌があるんですよね。女の子バージョンもあるそうで。日本人のお客が多いらしく、店員さんは数字の独和早見表を持ってました!その人が着ている手作りのアンペルマンTシャツがまたかわいくて「商品化すればいいのに!」などと話して盛り上がっていたら、帰り際にアンペルマン・グミを一袋プレゼントしてくれちゃいました。ラッキー。
ヘーフェの中をぶらぶら散策した後、またベルリンさんの車でポツダム広場まで移動。友人は夜の予定があったのでそこでお別れし、私は1時間ほど自由時間をもらってアルカーデン内をウィンドーショッピング。というか春物を少々お買い上げ。ついでにポツダム広場の大区画の再開発に関する展示を見てお勉強。ふむふむ、建物毎に建築家が違うのねー。磯崎新さんのビルもあるのねー。

建築家毎に色分けしてある図。磯崎氏が担当したビルは右下の濃紺の部分。

そして10時前のフライト目指してショーネンフェルド空港まで、ベルリンさんに送ってもらいました。金曜深夜に到着した時もわざわざ迎えに来て下さって、ベルリンさんなしにはここまでスムーズで快適な訪問は実現できませんでした。本当に感謝感激です。
・・・って私がこんな風に書くと「ベルリンに行くと、ベルリンさんがフルアテンドしてくれるらしいぜ」と思う人が増え、ベルリンさんのご迷惑にはならないでしょうか・・・?読む人は限られてるから大丈夫ですよね!?

ところが、私の乗る飛行機がまたもや45分遅れ。行きもそうだったんですよー。Easyjetは、たとえ人が並んでいても出発40分前になったらチェックインカウンターを閉める、チェックインした人でも時間内に搭乗口に現れなかったら待たずに出発する、等々の噂を聞いていたのですが、実は遅延も多いみたいですね。今回は預ける荷物を作らなかったのでネットチェックインで行けました。Easyjetは出発のなんと60日前からチェックインできるそうです。(普通24時間前では?)
ロンドン(遠いから大嫌いなルートン空港)に着いたら雨でした・・・でも暖かい!

前回ベルリンを訪れたのは1994年。その頃はまだ再開発ラッシュ前。ベルリンの壁の破片を売る露店があちこちにありましたし、旧東側はただ寂しいビル街だけという印象でした。それが2007年の今回訪れてみると、旧東側を中心に「新しい町」ができていて、やはりその変わりようは目を見張るものがありました。
では、人はどうなのだろう?旧東側にいた人も西側にいた人も今では混ざっているのかしら?ベルリンさんに尋ねたところ、若い人は東西の区別を気にしないけれど、少し年配の人になると、旧東の人は西側にあまり出歩かず、買い物も西側の繁華街ではしないそうです。やっぱり落ち着かないのだそうで。また、この人は旧東の人かな?と思える人は、顔の表情が硬く、あまり笑わないんだそうです。むむ〜。1961年に壁ができてから1989年の崩壊まで28年(もっと長いような気がしてました)。書いてしまえばそう長い時間でもないように思えるのですが、社会主義国家で否応なく社会主義的生活を送った人々にとって、また西側で民主主義的生活を送ってきた人々にとって、それぞれの価値体系が自分の中に確立するには十分すぎる時間だったということでしょうか。